2009年06月18日

738)中国企業による日本企業の買収

738)中国企業による日本企業の買収

本日、静岡県知事選挙が公示されました。4候補者が今朝から17日間の選挙戦に突入し、町が選挙
カーでにぎやかになってきました。といっても、市議会議員選挙と比べても穏やかなものと思います。
静岡新聞夕刊には、全候補者の第一声が掲載されていました。又、それぞれ著名な応援団が来静し
たようです。衆議院選挙を見据えた前哨戦とも呼ばれ自民、民主とも必死です。名古屋市、さいたま市
と千葉市で民主系候補者が当選したことが自民にとって大きな脅威となっています。さて、静岡県の
場合は、有権者はどのような判断をするのでしょうか?3者の討論会のコーディネーターをした静岡
大学の日詰教授は政策選挙の重要性を説明していましたが、結果はどうなるのでしょうか?
政策政治の見本となってもらいたいのですが、果たして結果は如何に?

今朝の日本経済新聞に家電量販店ラオックスが、中国小売り最大手の家電量販店、蘇寧電器集団
(南京市)の傘下に入る方向で交渉していることが17日、明らかになった。と書かれていました。
ラオックスというと秋葉原の老舗であり、多くの店舗を構え、1991年ごろ「ザ・コンピューター館」という
大きなコンピュータ専門の店舗を作りました。当時当方は秋葉原のコンピュータ販売店に営業をして
いた為、、ラオックスのことはよく知っていました。その後、秋葉原にも行く機会がなくなったのですが、
先日、町が変わっていることに驚きました。当時あった多くの量販店はほとんどすべてなくなっていま
した。吸収されたところもありました。「ザ・コンピューター館」はすでに売却されていたようです。秋葉原
がオタクの町になったことは知っていますが、それでもなお、多くの家電店がありますが、あのソフマッ
プもビックカメラのグループになっていたとは知りませんでした。当時秋葉原の大手家電店の仕入れ、
販売の仕組みを知ったとき、「こんな商売のやり方があるんだ」とつくづく思いましたが、郷に入りては郷
に従えとありますように、その仕組みを受けざるを得ませんでした。今思うと、その理不尽なやり方が、
時代の流れに追いつかなかったかもしれません。それは、このところの百貨店の衰退と同じかもしれま
せん。ラオックスの場合、店舗運営ノウハウを蘇寧電器集団に伝え、ラオックス経由で家電品や、雑貨
を販売するそうです。また、日本の有力小売業が中国企業の傘下に収まるのは初めてだそうです。

1970年代後半に「Japan as No.1」という本がアメリカで出版されました。バブルが弾けるまで日本
はエレクトロニクス、自動車、不動産まで世界に進出しました。アメリカの象徴であったロックフェラー
センタービルを三菱地所が購入して物議をかもしましたこと記憶にあると思います。結局、三菱地所
は手放すことになりましたが、売価は購入価格より低かったようです。その後、コロンビアピクチャーが
ソニーの傘下に入ったことも記憶に新しいと思います。この時代は日本は外国企業を傘下にして成長
してきましたが、その後日産をはじめ、日本の企業が欧米の企業の傘下になるようになりました。まさ
か、中国企業がこんなに早い時期に進出してくるとは思いもよりませんでした。と言っても、あのIBMが
パソコンを中国企業に販売しましたし、先日はGMのハマーが中国企業に買収されました。現在の
中国企業の勢いは、まるで20年前の日本企業のようです。すると、今後も日本企業は中国企業に買
収される可能性が高いということになるでしょうか。多分中国は日本の通ってきた道を、日本より速い
速度で通ることでしょう。これも運命かもしれませんね。

日本の企業ほど、先祖代々受け継がれてきた事業はないそうです。あの歴史の古い中国でさえ、何百
年も継続している企業はないそうです。欧米もしかりです。日本は、文化と歴史、世襲が残り技術や
伝統が受け継がれました。しかし、今後は外資に買われると、それらは不採算と判断され、なくなって
しまう可能性が大きいでしょう。世の中の流れで仕方ないと思うか、そうではないと思うかは、我々次第
となることでしょう。




Posted by walt at 23:12│Comments(0)
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