2009年06月02日

721) ガバメント・モータース(GM)誕生

イギリスの歌姫ことスーザン・ボイルさんが歌番組の決勝戦で予想に反し2位に終わりました。
自分の得意曲であるミュージカル「レ・ミゼラブル」の挿入歌「夢やぶれて」を再び歌いました
が、審査委員の支持は得られたものの、視聴者による投票で敗れてしまいました。なんでも
賭けの対象となる英国民の期待も大きく外れてしまいました。視聴者の投票により勝敗が左右
する番組であるにもかかわらずスーザン・ボイルさんを特別視したり、報道の不公平さもあり
視聴者の反発をかったようです。今朝の情報番組である「とくダネ」でゲストのなかにしれい
さんが「1位になったグループは訓練、練習により素晴らしいものになるが、スーザンの場合は
訓練によるものではなく天性のものであり、その価値は計り知れない」と言っていました。
エリザベス女王の前で歌えなくなり、賞金約1,500万円も獲得することができませんでした。

日本時間んで本日21:00過ぎにゼネラル・モータース(GM)が日本の民事再生法に当たる
連邦破産法11条の適用をニューヨークの連邦破産裁判所に申請したことが報道されました。
これにより、GMは米国製造業市場最大の経営破たんとなりました。GMゼネラル・モータース
がガバメント・モータースとなったわけです。アメリカとカナダ政府からの支援合わせて396億
ドル約3兆8,000億円が投入され、再建の道をたどることとなりました。ゼネラル・モータース
は1908年創業とのことで、およそ1世紀を経て破綻、国有化をなったということです。GMの
ふるさとデトロイトでは2代、3代に続くGMファミリーがあるようですがその歴史に終止符をうった
ファミリーも多く存在するそうです。

この結果、多くの部品を供給する日本企業にも影響を及ぼすようです。すでに先週、日本のメー
カーのアメリカ現地法人が倒産しました。米政府は部品メーカー向けにGMへの売掛債権を
保証する支援制度を用意しているようで、アイシン精機、三菱電機、曙ブレーキなどはすでに
制度利用申請をしているとのことです。かつて日産がルノー傘下にに入り、日産リバイバルプラ
ンのもと再建策が出され、工場の閉鎖、コスト削減のための人員整理、仕入先の再編成が行なわ
れました。そして、結果的には再建されましたが大きな痛みが発生しました。さて、ガバメント
モータースとなったGMですが、巨額な報酬を得てきた役員さんたちはそのまま継続なのでしょう
か?そんなことはないと思いますが....株主訴訟はないのでしょうか?

現在の景気状況からすると再建にはかなり長い時間がかかることと思います。先週日本の部品メー
カーの人と話をする機会がありましたが、下期より徐々に回復する兆しがあるとのことでした。
多分、製品の在庫が減ってきて生産の見通しが立ってきたことだと思います。アメリカ同様日本も
自動車産業が経済を牽引してきました。よって、早く正常に戻ることを期待したいものですね。
まさか日本でもガバメント・モータースの誕生なんてないですよね。




Posted by walt at 00:43│Comments(0)
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