2009年03月17日

645) ふくろい遠州花火大会中止

直訳すると「良い 農業の やり方」、農林水産省の訳として「農業生産工程管理」と呼ばれて
いるのがGAP(Good Agricultual Practice)です。ヨーロッパでは流通大手がGAPの認証
がなければ取引ができないというほど一般的になっています。GAPはいわゆる農業版のISO
と考えればわかりやすいかも知れません。日本でも日本GAP協会が設立され活動が活発化して
います。まずは青果物から始まり、昨年「日本緑茶の適正農業規範」が制定されました。
そして今日と明日にかけて第2回目の講習会が島田市のお茶の郷で開催されました。当方の
事業計画でお茶のビジネスがあり、その計画ではGAPの仕組みの習得が必要なわけです。
今回の参加者は35名ほどで、ほとんどがお茶の生産共同組合員、JA職員、生産農家の方々で
した。多分GAPは今後の農業の基準になるのではないかと思っています。

花火大好き人間には、とてもショッキングなニュースが入ってきました。静岡一を誇る夏の風物詩
「ふくろい遠州の花火」が中止されることに決定されたようです。この花火大会は1995年から
JR愛野駅の西の原野谷川親水公園で開かれており、毎年3万発の花火が打ち上げられていま
した。昨年は45万人の観客を集めたそうです。今年は8月8日に開催を予定していたそうです。
実行委員会では過去の協賛企業44社を対象にアンケートを実施したところ、例年約8,500万円
集まっていた協賛金の4割ほどしか集まらない予定で、積立金の取り崩しや規模の縮小を検討
したそうですが、質を落とすわけにはいかないとのことで、最終的に中止の方針を固めたそうです。

当方妻が花火好きで、過去一度この花火大会を見に行きました。初めて観に行ったため有料席
を購入しました。やはり静岡一ということもあり、その規模の大きさ、打ち上げ数の多さに驚く
ばかりでした。遠州トラックがトリをとっていましたが、1,000万円ほどの協賛金を毎回出して
いたのではないでしょうか?その他遠州地区には、自動車、二輪車関連の大手企業や協力企業
が多くあり、多額の協賛金が集まっていたと思います。しかし、昨年秋からの不況で各社とも協賛
金どころではなくなったようです。それにしても14年間続いた花火大会の中止で又、遠州経済に
大きな影響があることでしょう。清水・静岡では7月20日頃の日本平、7/末の安部川、8月初旬の
清水港祭りの花火大会が続きます。はたして、これらの花火大会も協賛金集めが進んでいるので
しょうか?清水においては、港湾関連企業の協賛金が多かったのですが、現在清水港の輸出の
荷動きは極端に減っています。ということは、こちらも不況の影響が大きくあらわれています。さて、
例年通りの花火大会が開催できるのでしょうか?

毎年当たり前のように楽しんできた色々なイベントも企業の協賛無では開催されません。不況を
直面して、改めて企業の協賛のありがたさを再確認した次第です。10,000人の市民が5,000円づつ
寄付すれば5,000万円集まります。5,000万円あれば十分清水港祭り花火大会は開催される事で
しょう。そろそろ、そのような市民の寄付による開催も考えなければならない時代にあることも認識
しなければならないでしょう。




Posted by walt at 23:18│Comments(0)
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