2009年02月24日

625) Google Bookの和解

昨日の夜から今朝にかけて、テレビのニュース番組は「おくりびと」の話題でいっぱいでした。
新聞各紙も一面トップ記事でアカデミー賞受賞のニュースを伝えていました。とかく暗い話ばかり
の毎日に明るい話題ができました。松竹の株価も昨日は急に上がったようですが、今日は下がった
ようです。滝田監督をじはじめ本木雅弘氏、広末涼子氏は帰国してからも取材攻勢で休まることは
ないでしょう。でも、それだけ注目されたことですのでうれしい悲鳴となるでしょう。アメリカのメディア
では「おくりびと」の受賞は番狂わせのサプライズだったようです。「戦場でワルツを」が本命だった
ようです。英語のタイトルは「Departure」でした。台本はいたるところで山形弁に直されたようです
が、英語に訳されると又、違ったニュアンスになることでしょう。でもほんと良かったですね。

今朝の新聞(当方は読売新聞)にちょっと変わった広告が掲載されていました。広告というのでは
なく「法定通知」というものでした。それはグーグルがGoogle Bookが書籍及び執筆物のスキャンに
よる電子データとしての購読サービスを著作権侵害であると著者・出版社が訴えていた訴訟を、グー
グルは否定していましたが、この度和解に至ったというものです。書かれている文章は非常にわかり
ずらく、読んでも「何のこっちゃ」というようなものです。いずれにしても和解により、グーグルが版権
保有者に対して一定金額を支払うことで、個別の書籍へのアクセス権や組織によるデータベースの
利用権の販売、書籍のすべてのページに広告を載せる権利、及び書籍の商的使用をすることができ
るようになるそうです。

これまでGoogleによって700万冊以上の書籍がスキャンされており、その大部分が絶版本だそう
です。米国時間2/11に、Google Book和解サイトが立ち上げられました。このサイトでは、作家等、
絶版本の著作権保有者がこの和解契約に参加表明することができるようです。ちなみにこの和解が、
現在著者や出版社に1セントの収益ももたらしていない何百万冊かの絶版本についてのみの契約で
あることに注意されたいとも言っています。それにしても、当方が全く知らないうちにこのような大きな
問題がアメリカで起きていたということです。それにしてもすでに700万冊の本がスキャニングさレデジ
タル化されていたとは驚きです。小説を携帯電話で読むことができるようになった昨今、ユーザーに
とっては驚くことでもないかもしれません。そういえば、先日購入したミニノートにWeb漫画がインスト
ールされていました。それも、大人のコミック誌でした。読んだことのあるブックオフで売られている漫画
もはいっていました。ほんと驚きましたが、ミニノートでは画面が小さすぎて、漫画の字を読むことが
出来ないのでそれらの漫画は読んでいません。

デジタル化により、なんでも便利になりましたが、必要のないものまでがデジタル化しているのでは
ないでしょうか?データは消えれば復元できません。本は書物でありデータではないと思うのですが。
本は本であり、漫画も紙に書かれたものではないでしょうか?
貴方は従来の本を選びますか?それともデジタル本ですか?




Posted by walt at 21:55│Comments(0)
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