2009年01月05日
575)農家レストラン
一昨日の3日土曜日に「清水茶手揉み保存会」の初揉みがありましたが、会員に昨年の12/21に
開催された有機農法の講座に参加されていた方がいらっしゃりました。手揉み保存会の行事はあまり
参加していないとのことでしたので、当方も覚えていなかったわけです。その方は清水区の吉原
地区でお茶とみかんの専業農家で、すでに20年以上有機栽培に取り組んでいるとのことで、又、
12/21の講座での講師である小祝先生の理論「560) 有機栽培理論の講義」を取り組んだ農法を実践
しているとのことでした。そのため、手揉みの初揉み会終了後、畑に連れて行ってもらいました。
お茶畑は土地改良区にある、清水でも唯一乗用茶管理機が使用できるお茶畑でした。
本日、日経ビジネスオンラインの新語ウォッチャーであるもり・ひろし氏の「農家レストラン」に
興味を持ちましたので紹介させていただきます。いわゆる「農家レストラン」も新語のようで、
グリーンツーリズムや地産池消の概念が普及するに伴い、農家レストランという業態が注目されて
いるとのことでした。これは農家自身が経営や調理にあたるレストランのことで、自作または地元
産の食材を用いた料理を提供して、その土地の文化を体験してもらう試みのようです。又、これら
は農業の付加価値を高めるという観点からも注目の存在だそうです。現在全国にはこの種のレスト
ランが1000軒以上あるとのことで驚きました。そういえば昨年清水区北脇のクミアイ化学裏にオー
プンしたJA清水のレストランもその仲間かもしれません。只、このレストラン、JA清水の子会社が
運営しているようですが、いまひとつ良い話を聞きません。どのようなコンセプトで運営を開始し
たのかが全く見えないレストランのようです。ちょっと残念ですが、行った人の口コミを聞いてい
ると、行きたいとは思いませんが自分の目で確かめたいと思っています。
グリーンツーリズムや地産池消から生まれた農家レストランは地域の農家女性やそのグループが、
既存施設を借りるなどしてレストランを開設しています。日本で農家レストランが増え始めたのは
1990年代後半のことで都市農山漁村交流活性化機構のウェブページ「グリーン・ツーリズム」が
掲載している農家レストランの数は1270軒にものぼるそうです。現在では「道の駅」などの地域
振興施設に出店するパターンが多く、設置主体が地方自治体や公益法人であること以外その内容に
縛りがないことから、地域振興を目的とした多様な機能を付加することが多い道の駅の定番施設に
なっているようです。知らなかったのですが、農林水産業の世界では近年「第6次産業化」が大きな
課題になっているとのことです。この第6次産業とは、生産を担う第1次産業に、加工を担う第2次
産業や、流通や販売などを担う第3次産業を足しあわせた造語であり、本来は第2次・第3次産業が
得ていた利益を、第1次産業に取り込もうとする試みを第6次産業と呼んでいるようです。我々が
大学生の頃、流通経済学では「問屋不要論」がありました。その後、現在は大学の先生に聞いても
出てこない言葉となっています。しかし、当時は生産財、消費財の工業製品のことを主として言わ
れており、農産物のことにはフォーカスされていませんでした。実際、農家の直販所が多くなり、
WEBでも農産物が売られるようになっていますので、この6次産業は定着する言葉かも知れません。
2006年のデータではありますが、農林水産省が発表した「農村女性による企業活動実態調査」によ
ると、2006年度に農村女性が農家レストランや農家民宿などを起業した件数は1039件あり、これは
全起業の11.0%に相当したそうです。只、その経営基盤がぜいじゃくであることも多く、農村女性
の経営起業における売上金額の6割弱は、300万円未満の零細規模に留まり、農家レストランを経営
する女性の中には「自分自身のやりがいのため」「農村生活を楽しみたい」などの理由から、収入
を二の次に考えている人も多くいるとのことでした。結局、このような実情は、地域や情報をまと
めるための人材、起業を支援する体制(経営やマーケティングに関する支援など)がいまだ不十分
であると著者もり・ひろし氏は言っています。
よって農業が第1次産業から第6次産業となる可能性はあると思うのですが如何でしょうか?
皆で第6次産業を目指しませんか?
開催された有機農法の講座に参加されていた方がいらっしゃりました。手揉み保存会の行事はあまり
参加していないとのことでしたので、当方も覚えていなかったわけです。その方は清水区の吉原
地区でお茶とみかんの専業農家で、すでに20年以上有機栽培に取り組んでいるとのことで、又、
12/21の講座での講師である小祝先生の理論「560) 有機栽培理論の講義」を取り組んだ農法を実践
しているとのことでした。そのため、手揉みの初揉み会終了後、畑に連れて行ってもらいました。
お茶畑は土地改良区にある、清水でも唯一乗用茶管理機が使用できるお茶畑でした。
本日、日経ビジネスオンラインの新語ウォッチャーであるもり・ひろし氏の「農家レストラン」に
興味を持ちましたので紹介させていただきます。いわゆる「農家レストラン」も新語のようで、
グリーンツーリズムや地産池消の概念が普及するに伴い、農家レストランという業態が注目されて
いるとのことでした。これは農家自身が経営や調理にあたるレストランのことで、自作または地元
産の食材を用いた料理を提供して、その土地の文化を体験してもらう試みのようです。又、これら
は農業の付加価値を高めるという観点からも注目の存在だそうです。現在全国にはこの種のレスト
ランが1000軒以上あるとのことで驚きました。そういえば昨年清水区北脇のクミアイ化学裏にオー
プンしたJA清水のレストランもその仲間かもしれません。只、このレストラン、JA清水の子会社が
運営しているようですが、いまひとつ良い話を聞きません。どのようなコンセプトで運営を開始し
たのかが全く見えないレストランのようです。ちょっと残念ですが、行った人の口コミを聞いてい
ると、行きたいとは思いませんが自分の目で確かめたいと思っています。
グリーンツーリズムや地産池消から生まれた農家レストランは地域の農家女性やそのグループが、
既存施設を借りるなどしてレストランを開設しています。日本で農家レストランが増え始めたのは
1990年代後半のことで都市農山漁村交流活性化機構のウェブページ「グリーン・ツーリズム」が
掲載している農家レストランの数は1270軒にものぼるそうです。現在では「道の駅」などの地域
振興施設に出店するパターンが多く、設置主体が地方自治体や公益法人であること以外その内容に
縛りがないことから、地域振興を目的とした多様な機能を付加することが多い道の駅の定番施設に
なっているようです。知らなかったのですが、農林水産業の世界では近年「第6次産業化」が大きな
課題になっているとのことです。この第6次産業とは、生産を担う第1次産業に、加工を担う第2次
産業や、流通や販売などを担う第3次産業を足しあわせた造語であり、本来は第2次・第3次産業が
得ていた利益を、第1次産業に取り込もうとする試みを第6次産業と呼んでいるようです。我々が
大学生の頃、流通経済学では「問屋不要論」がありました。その後、現在は大学の先生に聞いても
出てこない言葉となっています。しかし、当時は生産財、消費財の工業製品のことを主として言わ
れており、農産物のことにはフォーカスされていませんでした。実際、農家の直販所が多くなり、
WEBでも農産物が売られるようになっていますので、この6次産業は定着する言葉かも知れません。
2006年のデータではありますが、農林水産省が発表した「農村女性による企業活動実態調査」によ
ると、2006年度に農村女性が農家レストランや農家民宿などを起業した件数は1039件あり、これは
全起業の11.0%に相当したそうです。只、その経営基盤がぜいじゃくであることも多く、農村女性
の経営起業における売上金額の6割弱は、300万円未満の零細規模に留まり、農家レストランを経営
する女性の中には「自分自身のやりがいのため」「農村生活を楽しみたい」などの理由から、収入
を二の次に考えている人も多くいるとのことでした。結局、このような実情は、地域や情報をまと
めるための人材、起業を支援する体制(経営やマーケティングに関する支援など)がいまだ不十分
であると著者もり・ひろし氏は言っています。
よって農業が第1次産業から第6次産業となる可能性はあると思うのですが如何でしょうか?
皆で第6次産業を目指しませんか?
Posted by walt at 19:56│Comments(0)