2008年12月09日

548) アウェーチームサポータへの特典

先週サッカーJリーグの全日程が終了し、J1からJ2へ札幌とヴェルディが降格し、J2からJ1へ
広島と山形が昇格することになりました。そして、もう1チームJ1昇格か残留を掛けた試合が
明日と土曜日に開催されます。磐田が残るかそれとも仙台が昇格するか、静岡県民にとって
も注目の戦となります。

今回J1昇格を射止めた山形ですが、早速来シーズンに向けた動きが出てきました。その中で
ニュース性の高いものとして「J1山形観光キャンペーン」の計画の一部が発表され注目を浴び
ました。それは、チームを運営する山形県スポーツ振興21世紀協会の海保理事長が「相手サポ
ーターの受け入れも仕掛けましょう。山形をアピールするためにも。山形へ来てもらったら、
泊まってもらう。山形の特徴的なものを見てもらう。食べてもらう。山形がJ1公式戦のホーム
で敗れた場合、観戦に訪れて山形県内に宿泊した敵サポーターのホテル代を、何と3,000円引き
にする」というプランです。そして、敵地へ行って観戦する山形のサポーターに、告知のチラシ
を持参してもらい、対戦チームのサポーターへチラシを手渡して山形での試合の集客を高めよう
という作戦です。それを聞いて、今まで15年間そのような販促を何故考え付かなかったのだろう
と思った次第です。

Jリーグの場合、ホームでの試合でアウェーのサポーターの入場数の如何によって収支が変わっ
て来ます。アウェー入場のチケット販売収入はいわゆるフロッグですが、球団からすると大きな
収入になります。エスパルスの場合ですと、やはり静岡ダービーがあるかどうかで収支に影響
しますし、浦和のサポーターが大勢来ることで又、影響します。今年度は20,000人の入場者を
確保した試合が2試合ありましたが、一つは磐田戦で、もう一つは千葉戦でした。両方とも多く
のアウェーサポータによってもたらされたものです。エスパルスからすると、磐田には絶対残留
してもらいたいことになります。勿論、ホームの観客動員を増やすことは第一の目的となりますが
如何にアウェーから来てもらうかも重要なポイントとなります。そして日帰りではなく泊まりで
来てもらうことがベストです。そこを、うまく突いた山形のキャンペーンはキット成功すると思い
ますし、他の球団、地域もまねをするのではないでしょうか?

先々週の千葉戦のあった11/29ですが、清水駅近くのビスタホテルだったと思いますが、16:30
頃黄色い千葉のユニフォームを着た数人のサポータがいました。試合が終わって宿泊して帰るとの
ことでした。その日は、「清水もつカレー総研」の発足総会の日であり、千葉のサポーターにおも
わず、「今、清水ではもつ煮といえばもつカレーであり、我々グループがもつカレーを全国に広め
ようとしています。今晩食事をするなら、この通りにある居酒屋でもつカレーを食べてください。
きっと、ビールに合いますよ」とPRしました。「このおっさん、何言ってんの?」と多分思われたこと
でしょうが、こういうことってとても大事だと自負してます。清水でもJリーグの試合を見に来た
アウェー、ホームどちらのサポータに限らず、一律値引きや、その他特典のあるサービスをする
キャンペーンをすればよいと思います。東京からエスパルスのホームゲームを見に来るサポータ
も多くいます。そういうサポータの熱い応援に答える意味でも、応援宿泊キャンペーンを是非実施
頂きたいと思っていますし、そのような企画を提案したいと思います。

巷では、景気の低迷によりスポーツのスポンサー企業が減ったりしているようです。鹿島は2連覇に
より来年は2億円のスポンサー収入が増えるようですが、それは例外で、全体的には厳しいようです。
アメリカのメジャーリーグは特に厳しいようです。これからの景気低迷に備えて、知恵を絞った販促
を考えなければならないことでしょう。




Posted by walt at 21:12│Comments(0)
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