2008年11月11日
520) 法政大学大学院静岡サテライトキャンパスのセミナー
新静岡センターの横のビル6階、7階は静岡市産学交流センター(Bnest)があり、多くの人で
利用されています。今年の4月から利用時間が21:00から22:00までに延びましたが、これは
来年4月に開校される法政大学大学院静岡サテライトキャンパスのためだったようです。
来年の開校に向けて、各種セミナー、説明会が同Bnestで開催されています。
今週の金曜日14日には、法政大学エクステンションカレッジ主催の大同生命保険株式会社寄付
講座(静岡会場)が開催され、講義として38年連続売上高経常利益率35%以上経営を続ける
株式会社エーワン精密の梅原勝彦氏、日本中の繁盛商店街の現場をつぶさに見て歩いた成果の
報告、静岡サテライトキャンパス長、坂本光司教授による感動サービスの極意等が講演されます。
今回この講座に興味をもったのは、浜松の前静岡文化芸術大学教授坂本光司氏の講演と、エー
ワン精密の創始者である梅原勝彦氏の講演があるからです。坂本氏は中小企業を語らせたら右に
出る者はいないほど中小企業に精通した方であり、最近「日本でいちばん大切にしたい会社」を
書いています。昨年の静岡県立大学社会人講座を受講しファンとなりました。そして、38年間も
連続して売上高経常利益率35%以上を確保しているエーワン精密さんがどのような経営をして
いるのか、そして創設者の梅原氏がどのように会社を作り、成功させてきたのか聞いてみたか
ったからです。
講座のパンフレットによると、梅原氏の略歴として「1939年東京都生まれ 。戦後、ねじ製造を
営む父の会社が倒産し、一家離散の憂き目に遭う。12歳から父の知人の工場で働きながら夜間
中学を卒業。 65年、実兄とともにカム製造を手がける会社を設立し、軌道に乗せるが、方向性
のちがいから70年に独立し、エーワン精密を創業。コレットチャック製造をメイン事業とする
同社は、年商22億1,000万円(2007年6月期)、従業員94名、本社・東京都府中市。2003年、ジャ
スダック市場に株式上場。2007年10月、取締役相談役に就任」とありました。略歴を見るからに
かなり苦労されたことが伺えます。実は、時を同じくして日経BPnetで2回にわたり、このエーワ
ン精密さんの取材記事(荒川 龍氏取材)「38年間、高収益続ける町工場秘密は『基本に忠実』」
が掲載されていました。
まさにグッドタイミングでした。エーワン精密さんに興味をもったところで、企業情報、会社の
雰囲気、創設者、社長の考えを読むことが出来たいへん勉強になりました。中でも、「エーワンは
大企業相手でも、けっして価格を下げない。また、中小・零細企業相手でも、標準品については同じ
価格を維持している。『適正価格を維持できているのは、同業他社より納品が早いこと。それに
技術的に難しく、他社が受けたがらない特注品の 小ロット注文にも対応しているせいだと思います。
そのおかげで、大手相手でも割と強気に出られる。競合他社が 当社より低価格で受注する場合も
あるようですが、品質が悪ければ、おそらくその関係は長続きはしないでしょう』」と答えていま
した。「高品質、短期納、適正価格の三つを愚直に実践してきた結果が、町工場ではじめての上場
(ジャスダック)であり、38年連続、売上高経常利益率 35%超なのだそうです。35%はとてつも
ない金額であると思います。
アメリカのサブプライムローンの問題に端を発し金融不安となり一気に経済活動がおとろえました。
一説によるとバブル崩壊時よりも悪いと言われています。さて、このような状況でエーワン精密
さんは39年連続で売上高経常利益率 35%を超えることができるのでしょうか?もし、39年連続で
35%を超えることができれば、一般企業の売り上げ減は景気のせいにはできないことになります。
さて、どうなることでしょうか?「高品質、短期納、適正価格」の3つを愚直に実践してきた結果だ
そうです。
日経BPnet
エーワン精密1: http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081024/107121/
エーワン精密2: http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081030/108997/
利用されています。今年の4月から利用時間が21:00から22:00までに延びましたが、これは
来年4月に開校される法政大学大学院静岡サテライトキャンパスのためだったようです。
来年の開校に向けて、各種セミナー、説明会が同Bnestで開催されています。
今週の金曜日14日には、法政大学エクステンションカレッジ主催の大同生命保険株式会社寄付
講座(静岡会場)が開催され、講義として38年連続売上高経常利益率35%以上経営を続ける
株式会社エーワン精密の梅原勝彦氏、日本中の繁盛商店街の現場をつぶさに見て歩いた成果の
報告、静岡サテライトキャンパス長、坂本光司教授による感動サービスの極意等が講演されます。
今回この講座に興味をもったのは、浜松の前静岡文化芸術大学教授坂本光司氏の講演と、エー
ワン精密の創始者である梅原勝彦氏の講演があるからです。坂本氏は中小企業を語らせたら右に
出る者はいないほど中小企業に精通した方であり、最近「日本でいちばん大切にしたい会社」を
書いています。昨年の静岡県立大学社会人講座を受講しファンとなりました。そして、38年間も
連続して売上高経常利益率35%以上を確保しているエーワン精密さんがどのような経営をして
いるのか、そして創設者の梅原氏がどのように会社を作り、成功させてきたのか聞いてみたか
ったからです。
講座のパンフレットによると、梅原氏の略歴として「1939年東京都生まれ 。戦後、ねじ製造を
営む父の会社が倒産し、一家離散の憂き目に遭う。12歳から父の知人の工場で働きながら夜間
中学を卒業。 65年、実兄とともにカム製造を手がける会社を設立し、軌道に乗せるが、方向性
のちがいから70年に独立し、エーワン精密を創業。コレットチャック製造をメイン事業とする
同社は、年商22億1,000万円(2007年6月期)、従業員94名、本社・東京都府中市。2003年、ジャ
スダック市場に株式上場。2007年10月、取締役相談役に就任」とありました。略歴を見るからに
かなり苦労されたことが伺えます。実は、時を同じくして日経BPnetで2回にわたり、このエーワ
ン精密さんの取材記事(荒川 龍氏取材)「38年間、高収益続ける町工場秘密は『基本に忠実』」
が掲載されていました。
まさにグッドタイミングでした。エーワン精密さんに興味をもったところで、企業情報、会社の
雰囲気、創設者、社長の考えを読むことが出来たいへん勉強になりました。中でも、「エーワンは
大企業相手でも、けっして価格を下げない。また、中小・零細企業相手でも、標準品については同じ
価格を維持している。『適正価格を維持できているのは、同業他社より納品が早いこと。それに
技術的に難しく、他社が受けたがらない特注品の 小ロット注文にも対応しているせいだと思います。
そのおかげで、大手相手でも割と強気に出られる。競合他社が 当社より低価格で受注する場合も
あるようですが、品質が悪ければ、おそらくその関係は長続きはしないでしょう』」と答えていま
した。「高品質、短期納、適正価格の三つを愚直に実践してきた結果が、町工場ではじめての上場
(ジャスダック)であり、38年連続、売上高経常利益率 35%超なのだそうです。35%はとてつも
ない金額であると思います。
アメリカのサブプライムローンの問題に端を発し金融不安となり一気に経済活動がおとろえました。
一説によるとバブル崩壊時よりも悪いと言われています。さて、このような状況でエーワン精密
さんは39年連続で売上高経常利益率 35%を超えることができるのでしょうか?もし、39年連続で
35%を超えることができれば、一般企業の売り上げ減は景気のせいにはできないことになります。
さて、どうなることでしょうか?「高品質、短期納、適正価格」の3つを愚直に実践してきた結果だ
そうです。
日経BPnet
エーワン精密1: http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081024/107121/
エーワン精密2: http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081030/108997/
Posted by walt at 23:53│Comments(0)