2008年11月03日

512) 葵区内牧の大お茶会

当方のお寺は清水区の馬走にあります。鐘つき堂があり、大晦日の夜は多くの人が鐘を
撞くために訪れます。108つで終わりではなく、最後の一人まで撞いてもらいますので
終わるのが1時過ぎです。また、一昨年は開山450年の法要をしましたので、比較的由緒
あるお寺ではないでしょうか?

本日、妻の実家のある葵区内牧に行ってきました。毎年11/3に結成寺で内牧町内会主催
のお茶会が開催されるからです。今年で20回目を迎えるとのこと。妻が昨年参加して
お茶会の事を知り、今年は当方も参加した次第です。当方結婚して21年となりますので
このお茶会は妻が結婚してから始まったため知らなかったのも無理はありません。
内牧手揉み保存会、内牧老人会、抹茶愛好会、煎茶愛好会、マルウチ茶農協他が協賛し
煎茶、手揉み茶、抹茶の茶会を中心に地産品の物販なども行われ、「この人たちはどこ
から来たの」と思うほど、賑わっていました。お茶席は2席で500円で販売され、くじ引き
券も付いていました。3か所の席(手揉み茶、抹茶、煎茶)は、多くの人が順番を待ち
お茶には生菓子が添えられていました。内牧地区で抹茶の製造はしていないと思いますが
その他のお茶は内牧で採れたお茶を使用しています。

義父に20年前にどのような経緯でこのようなお茶会が開催されるようになったか聞いて
みると、地区住人が町おこしの一環として提案して、最初は茶工場で開催されたようです
が、その後結成寺で毎年開催されるようになったとのことです。会場で、当時お茶会を
提案した人と会う機会があった為、経緯やお茶の話をさせていただきました。このお茶会
は町内会に主催が移行したため、その方は直接かかわりあいを持っていないようでしたが
このようなイベントはきっかけづくりであり、いわゆるお茶のマーケティングの一つで
ある。決して、何人参加して、幾らの売り上げに終わったという数字のみを結果とするもの
ではないと言っていました。この話は、山梨でワインツーリズムを企画している人と同じ
考えであり、共通している地域振興、まちづくりである事を再度知らされました。

以前、このブログで東京のお寺がカフェを始めたり、お経のセッション、本堂でのコンサ
ートなどを催し、お寺ともっと密接な関係を作ろうとしています。昔はお寺の役割が公共の
施設のようなものでした。そして、檀家という考えが薄れてきている昨今、お寺の経営も
難しくなっているようです。お寺は単なる葬儀をする場所ではなく、その地域に深く関係
した場所になるべき役割を持っているはずです。その意味で、当方のお寺も、地域にその
ような役割ができるよう今後働きかけをしようと思っていた矢先の今回のお茶会は、良い
勉強となりました。

当方のお寺は、鐘つき堂、座禅堂もあります。これらの施設を有効に利用することができ
ればと思っています。もちろんお茶会も企画したいと思っております。



Posted by walt at 20:03│Comments(0)
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