2007年06月11日
6) 買い負け
「買い負け」と言う言葉、聞いたことありますか?
水産物の国際市場で、日本の「買い負け」現象が発生しているようです。水産物に高値が付いてしま
い、日本のバイヤーがこれを購入できなくなるという現象を「買い負け」と呼ぶようです。近年、国際的
に水産物の消費量が増えている一方、国内では消費者の「魚離れ」が進んでいることが背景にあり、
水産物の国際市場では、現在大きな構造変化が起こってます。4月22日に政府が閣議決定した『水
産白書』(2006年)では「買い負け」の様子を次のように報告しています。「例えば米国産マダラの場
合、輸出先として中国とポルトガルが台頭したため、市場で価格高騰が起こった。具体的には1Kg当
たり300円(1999年)から533円(2006年11月)に上昇。その結果、日本向けの輸出シェアは最近
7年間で52.4%(2000年)から19.4%(2006年)に下がってしまった。似たような現象が他の魚
でも起こっている」との事。
又、日本では、50歳代以下がそろって「魚離れ」しているようです。これは若者だけの現象ではなく、
50歳代以下の世代で共通して見られる現象で、消費者が魚を好まない理由としては「魚が嫌いな家
族(子ども)がいる」、「魚が割高」、「調理や骨取りが面倒」、「グリルを洗うのが大変」(大日本水産会
の調査より)などの要因があるようです。また、人口減少による消費量のさらなる低下も懸念されてお
り、日本の魚食文化が、徐々に変質しているとのこと。このような市場環境の変化は、水産企業の戦
略にも大きな影響を与え、水産大手のマルハとニチロが今年10月に経営統合します。この経営判断
の背景にも「買い負け」に象徴される市場変化の問題があったと言われています。
昨年は、南マグロの漁獲高の割り当てで、日本は前年比マイナスにさせられました。そのため、今後
の価格沸騰が予想されます。これは大変重要な問題として取り入れられております。マグロは日本の
食文化の代表ですが、ちょっと考えてみてください。少し前まではマグロは高級食材であったはずで
す。お寿司は何か行事があった時だけ、お寿司屋さんに出前を頼みました。少なくとも、回転寿司が
出来る前、お持ち帰りの寿司が出来る前までは、そうは簡単にお寿司(マグロ)を食べる事が出来な
かったはずです。価格が安くなり、お手ごろになったことは喜ばしいことですが、我々は安くておいしい
ものを食べることが出来るのが当たり前と思っているのではないでしょうか?昔、鯨は当たり前のよう
に食べていました。学校給食でも必ず出ました。しかし、捕鯨が世界的な問題となり、水産業には大き
な影響を与えました。引き続き現在でも国際会議で問題となっております。ただ、我々は鯨を食べなく
なってすでに15年以上経過していると思いますが、果たして大きな需要は現在もあるのでしょうか?
鯨とマグロは違うといわれる方も多いと思いますが、食べれなくなることが問題ではなく、どのように食
べるかが問題です。貴重品となり、価格が高くなればたまには奮発して購入し、食べればいいわけで
す。その貴重さに味わって食べるはずです。簡単に捨てることはなくなるはずです。当方の奥さんが
安いからと言って買ってくる物がありますが、冷蔵庫にしまっておいて半分捨ててしまうこともしばしば
あります。結局何も安い買い物をしたわけではありませんし、ごみを増やしただけです。
これからいろいろな食料の問題がクローズアップされてくると思いますが、食べ方を工夫すれば、何
も以前と変わらない食生活をする事が出来るのではないかと思っています。何処か変でしょうか?
今日黄色いユリが咲きました。
水産物の国際市場で、日本の「買い負け」現象が発生しているようです。水産物に高値が付いてしま
い、日本のバイヤーがこれを購入できなくなるという現象を「買い負け」と呼ぶようです。近年、国際的
に水産物の消費量が増えている一方、国内では消費者の「魚離れ」が進んでいることが背景にあり、
水産物の国際市場では、現在大きな構造変化が起こってます。4月22日に政府が閣議決定した『水
産白書』(2006年)では「買い負け」の様子を次のように報告しています。「例えば米国産マダラの場
合、輸出先として中国とポルトガルが台頭したため、市場で価格高騰が起こった。具体的には1Kg当
たり300円(1999年)から533円(2006年11月)に上昇。その結果、日本向けの輸出シェアは最近
7年間で52.4%(2000年)から19.4%(2006年)に下がってしまった。似たような現象が他の魚
でも起こっている」との事。
又、日本では、50歳代以下がそろって「魚離れ」しているようです。これは若者だけの現象ではなく、
50歳代以下の世代で共通して見られる現象で、消費者が魚を好まない理由としては「魚が嫌いな家
族(子ども)がいる」、「魚が割高」、「調理や骨取りが面倒」、「グリルを洗うのが大変」(大日本水産会
の調査より)などの要因があるようです。また、人口減少による消費量のさらなる低下も懸念されてお
り、日本の魚食文化が、徐々に変質しているとのこと。このような市場環境の変化は、水産企業の戦
略にも大きな影響を与え、水産大手のマルハとニチロが今年10月に経営統合します。この経営判断
の背景にも「買い負け」に象徴される市場変化の問題があったと言われています。
昨年は、南マグロの漁獲高の割り当てで、日本は前年比マイナスにさせられました。そのため、今後
の価格沸騰が予想されます。これは大変重要な問題として取り入れられております。マグロは日本の
食文化の代表ですが、ちょっと考えてみてください。少し前まではマグロは高級食材であったはずで
す。お寿司は何か行事があった時だけ、お寿司屋さんに出前を頼みました。少なくとも、回転寿司が
出来る前、お持ち帰りの寿司が出来る前までは、そうは簡単にお寿司(マグロ)を食べる事が出来な
かったはずです。価格が安くなり、お手ごろになったことは喜ばしいことですが、我々は安くておいしい
ものを食べることが出来るのが当たり前と思っているのではないでしょうか?昔、鯨は当たり前のよう
に食べていました。学校給食でも必ず出ました。しかし、捕鯨が世界的な問題となり、水産業には大き
な影響を与えました。引き続き現在でも国際会議で問題となっております。ただ、我々は鯨を食べなく
なってすでに15年以上経過していると思いますが、果たして大きな需要は現在もあるのでしょうか?
鯨とマグロは違うといわれる方も多いと思いますが、食べれなくなることが問題ではなく、どのように食
べるかが問題です。貴重品となり、価格が高くなればたまには奮発して購入し、食べればいいわけで
す。その貴重さに味わって食べるはずです。簡単に捨てることはなくなるはずです。当方の奥さんが
安いからと言って買ってくる物がありますが、冷蔵庫にしまっておいて半分捨ててしまうこともしばしば
あります。結局何も安い買い物をしたわけではありませんし、ごみを増やしただけです。
これからいろいろな食料の問題がクローズアップされてくると思いますが、食べ方を工夫すれば、何
も以前と変わらない食生活をする事が出来るのではないかと思っています。何処か変でしょうか?
今日黄色いユリが咲きました。
Posted by walt at 23:16│Comments(0)