2008年10月14日
492) ガラパゴス携帯
8月の国内携帯電話の販売台数が昨年比約50%の208万台であったことが発表されました。電子
情報技術産業協会は、夏モデルに新しい機能が少なかったため、夏商戦が長続きしなかったと分析
しています。また、販売方式の変更によりユーザーが支払う端末価格が上昇していることも影響した
とのことです。それにしても50%と言うことは異常です。ほんとに、それだけの理由でしょうか?
「ガラパゴス携帯」って知っていますか?日本の携帯だけが世界で孤立した「ガラパゴス状態」に
なっているということから付けられたようです。それは、ダーウィンが「種の起源」を執筆するきっかけに
なった南米のガラパゴス諸島は、大陸と離れているため、生態系が独自の発展を見せていることで
知られており、日本の携帯電話業界も、世界から隔絶された日本国内だけで独りよがりな進歩を
遂げてきたということのようです。例えば端末メーカーが携帯電話事業者(キャリアー)の仕様に
基づき、海外市場では通用しない端末を開発してきたことが当てはまります。実際国際的には携帯
電話の市場はフィンランドのノキアを筆頭に韓国のサムスン、アメリカのモトローラ、韓国のLG電子と
続き、ソニーエリクソンがようやく現れます。ソニーエリクソンと言っても、もともとはエリクソンがヨーロ
ッパの市場を持っていましたので、単独な日本の携帯電話メーカーというわけではありません。
携帯電話ではGSM方式が世界ではスタンダードとなっています。日本と大韓民国を除く全世界で使用
されています。2008年現在、全ての携帯電話方式の中で世界で最も使われており、世界の携帯電話
端末市場の82%はGSM方式であり、世界の212ヵ国で約20億人が利用しているそうです。それで
は、何故日本がGSMを採用しなかったのか?と言う疑問が残ります。それは、科学技術力が優れて
いる分、「独自開発」にこだわり、日本が開発したシステムには、必ずほかの国も追従する、という技術
立国のプライドも大きかったはずだと言っている人がいます。すると同じようにGSM方式を使用して
いない韓国のサムスンやLGがなぜ市場で上位に食い込んでいるのでしょうか?それは当初から世界
戦略を見据えていたためと言われています。
日本は携帯電話に関するマーケティング力がなかったという評論家の先生がいます。現在の携帯電話
の市場シェアを見る限りではその通りですが、果たしてそれは正しい見方なのでしょうか?世界の主流
はまだ第2世代の携帯電話です。しかし、日本はフォーマをはじめすでに第3世代の携帯電話になって
おり、高速データ通信が売りです。欧米市場でもようやく急速にデータ通信市場が立ち上がっている
事実を聞くと、日本は先端を走っており、欧米のキャリアからすると羨ましいインフラがすでに整って
いることになるはずです。当方、携帯電話の端末に興味がない為、アップル、ソフトバンクのiPhoneは
手にしたことがありませんが、日本では役に立つ機能でも、欧米ではまだデータ通信の不備もあり、
100%パフォーマンスを発揮していないかも知れません。
「ガラパゴス携帯」とうまく付けた名前ですが、もしかしたら、独自の進化をした「ガラパゴス」かも知れ
ませんし、そう期待したいものです。当方としては、電話機能、メール機能、カメラ機能だけの安価な
携帯電話で充分です。機能を増やすばかりでなく、目的別の携帯電話のアイテムを作ってもらえない
かと思うのは当方だけでしょうか?
情報技術産業協会は、夏モデルに新しい機能が少なかったため、夏商戦が長続きしなかったと分析
しています。また、販売方式の変更によりユーザーが支払う端末価格が上昇していることも影響した
とのことです。それにしても50%と言うことは異常です。ほんとに、それだけの理由でしょうか?
「ガラパゴス携帯」って知っていますか?日本の携帯だけが世界で孤立した「ガラパゴス状態」に
なっているということから付けられたようです。それは、ダーウィンが「種の起源」を執筆するきっかけに
なった南米のガラパゴス諸島は、大陸と離れているため、生態系が独自の発展を見せていることで
知られており、日本の携帯電話業界も、世界から隔絶された日本国内だけで独りよがりな進歩を
遂げてきたということのようです。例えば端末メーカーが携帯電話事業者(キャリアー)の仕様に
基づき、海外市場では通用しない端末を開発してきたことが当てはまります。実際国際的には携帯
電話の市場はフィンランドのノキアを筆頭に韓国のサムスン、アメリカのモトローラ、韓国のLG電子と
続き、ソニーエリクソンがようやく現れます。ソニーエリクソンと言っても、もともとはエリクソンがヨーロ
ッパの市場を持っていましたので、単独な日本の携帯電話メーカーというわけではありません。
携帯電話ではGSM方式が世界ではスタンダードとなっています。日本と大韓民国を除く全世界で使用
されています。2008年現在、全ての携帯電話方式の中で世界で最も使われており、世界の携帯電話
端末市場の82%はGSM方式であり、世界の212ヵ国で約20億人が利用しているそうです。それで
は、何故日本がGSMを採用しなかったのか?と言う疑問が残ります。それは、科学技術力が優れて
いる分、「独自開発」にこだわり、日本が開発したシステムには、必ずほかの国も追従する、という技術
立国のプライドも大きかったはずだと言っている人がいます。すると同じようにGSM方式を使用して
いない韓国のサムスンやLGがなぜ市場で上位に食い込んでいるのでしょうか?それは当初から世界
戦略を見据えていたためと言われています。
日本は携帯電話に関するマーケティング力がなかったという評論家の先生がいます。現在の携帯電話
の市場シェアを見る限りではその通りですが、果たしてそれは正しい見方なのでしょうか?世界の主流
はまだ第2世代の携帯電話です。しかし、日本はフォーマをはじめすでに第3世代の携帯電話になって
おり、高速データ通信が売りです。欧米市場でもようやく急速にデータ通信市場が立ち上がっている
事実を聞くと、日本は先端を走っており、欧米のキャリアからすると羨ましいインフラがすでに整って
いることになるはずです。当方、携帯電話の端末に興味がない為、アップル、ソフトバンクのiPhoneは
手にしたことがありませんが、日本では役に立つ機能でも、欧米ではまだデータ通信の不備もあり、
100%パフォーマンスを発揮していないかも知れません。
「ガラパゴス携帯」とうまく付けた名前ですが、もしかしたら、独自の進化をした「ガラパゴス」かも知れ
ませんし、そう期待したいものです。当方としては、電話機能、メール機能、カメラ機能だけの安価な
携帯電話で充分です。機能を増やすばかりでなく、目的別の携帯電話のアイテムを作ってもらえない
かと思うのは当方だけでしょうか?
Posted by walt at 21:58│Comments(0)