2008年09月28日

476) 「5種類の冷茶当て」イベント

今朝、いつもどおり犬の散歩に出かけましたが、半袖では少し寒いくらいの陽気でした。
確実に秋へと向かっており、これからの味覚、行楽、読書の秋を楽しみにしている方は多い
事でしょう。当方は11月のお茶の試験に向けて勉強をしなければならない秋ですが、まだまだ
全開できません。

昨日、今日と静岡シネギャラリーで映画「闘茶」の上映イベントとして5種類の冷茶当てゲーム
を開催しました。闘茶とは、「元来は中国から伝わった『お茶の味を飲み分けて勝負を競う』
遊技でしたが、そのギャンブル性のため足利幕府より禁止されてしまいました。その後、茶道の
創設とともに、茶事の余興として『茶歌舞伎』の形式となりお茶の特質を判別しあう競技となっ
て現在に至っています。」イベントでは本来の「闘茶」を体験して欲しかったのですが、時間的
問題や、スペースの問題があり、多くの人にお茶を飲んでいただくには、冷茶によるお茶当てが
最適と考え、普通蒸し煎茶、深蒸し煎茶、ほうじ茶、ウーロン茶、紅茶を当ててもらうゲームと
しました。煎茶の普通蒸しと深蒸しでは水色が異なり、また、味も違いがあります。ウーロン茶
と紅茶は製造過程での発酵時間の違いで異なったお茶となります。インドの紅茶とウーロン茶
では、葉の種類の違いがあり、お茶としての違いは明らかに分かります。しかし、今回は少し
意地悪をして、国産の紅茶にしたこと、また、ウーロン茶は映画でも登場する東方美人を使用し
ました。東方美人は紅茶に近いウーロン茶となっています。よって、味で不確かであれば水色で
判断すればわかり易いものです。

初日の昨日は正解率30%ほどでした。やはり、普通蒸し煎茶と深蒸し煎茶が逆さまで間違えた人
が多くいました。また、当方の予想通り、ウーロン茶と紅茶を間違える人もいました。当方清水
出身ですので、普通蒸し煎茶で育ちました。普通蒸し煎茶の特徴は水色は山吹色であり、味(滋味)
は甘みと渋味があり心地よい清涼感があります。深蒸し煎茶は過去ほとんど飲んだことがなかった
のですが、このところの深蒸し茶人気で、多くのゲームに参加された方は静岡・清水出身者でも
深蒸し煎茶を知っていました。深蒸し煎茶をもらう機会が多いと言っていました。静岡では安倍川
藁科川流域で採れるお茶を普通蒸しの「本山(ほんやま)茶」と呼んでいますが、この地域でも
深蒸し煎茶を作るようになってきたとのことでしたので、マーケット(市場)に反応している事がわかり
ます。当方は、やはり普通蒸し茶の方が好きです。

静岡新聞社にイベントの案内をしたところ昨日取材に来ていただきました。そして、本日の朝刊に
記事が掲載されとてもうれしく思いました。静岡新聞社さんありがとうございました。2日間を通じ
て、200人近くの方々にゲームに参加していただきました。昨日の正解率は30%ほどでしたが、本日
は50%ほどでした。昨日は氷で冷やしたお茶でしたが、本日は常温のお茶にした結果、正解率が増え
たのかも知れません。冷たいと微妙な味の変化がわからないのかと思った次第です。今回は映画
「闘茶」にちなんでお茶のイベントを開催しましたが、今後も色々な方々にお茶を楽しんでもらうような
活動をしていきたいと思います。静岡シネギャラリーさん、お世話様でした。ありがとうございました。

476) 「5種類の冷茶当て」イベント



Posted by walt at 20:20│Comments(0)
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