2008年09月12日
460) スティール・パートナーズのTBO
昨日、明治製菓と明治乳業統合の件を投稿し、ワールドビジネスサテライトを見ていたら、両者が
記者会見をして「明治ホールディングス株式会社」を設立し、事実上統合することが発表されました。
本日の明治製菓のホームページのニュースリリースでも「明治製菓株式会社と明治乳業株式会社
との共同持株会社設立(株式移転)による経営統合に関するお知らせ」として非常に長い発表文章が
掲載されていました。どう考えても昨日1日だけでは書き上げることができない内容です。よって、
ニュースリリースを発表するタイミングを見ていたことになります。さて、本日の株価はどのように
変化したのでしょうか?
企業統合ではありませんが、TOB(株式公開買い付け)のニュースがありました。それは、あのいろ
いろと話題に上がっている米系投資ファンドのスティール・パートナーズが、ノーリツに対し、同社の
発行済み株式の全株(金庫株を除く)を取得するため、1株1,025円での株式公開買い付け(TOB)を
提案したと発表しました。スティールは現在ノーリツの発行済み株式の18.7%(950万株)を保有する
筆頭株主だそうです。TOBを通じてノーリツ株の保有を過半数に引き上げることができれば、不採算
事業を売却して収益を向上させる業績改善策の実行に着手するようです。スティール・パートナーズ
社は筆頭株主として、赤字部門であるキッチン部門の売却をして、赤字を減らすようノーリツに提案
していたそうですが、聞き入れられなかったとのことで今回のTBOに踏み切ったようです。昨年の
決算では経常利益が前期比60%減、純利益は事故処理費用に21億円かけ、12億円のマイナスと
なったことも一因のようです。ノーリツの9/11日終値は前営業日比4円安の972円でしたが、TOBの
提案価格は5%超のプレミアムを乗せているそうです。市場は早くも反応し、お昼の時点で前日比
10%の値上がりの1,072円でした。と言うことは5%のプレミアムは意味がないことになってしまいます。
ところで、スティール・パートナーズ社というと、サッポロビールの買収も絡んでいたと思い、調べて
見ると、名の知れた大手の会社の株を大量に購入していることが分かりました。サッポロビールは
19.28%所有しており、現時点の価格では購入時よりも225億もプラスとなっています。又、日清食品
の株を18.99%持っており、その他、シチズンホールディングス12.62%、ブラザー工業11.27%、
アデランスホールディングス26%、江崎グリコ14.44%、ハウス食品7.94%、フクダ電子14.09%等
すさまじいものです。アデランスにおいては、社長の交代をさせたと記憶しています。シチズンは
8月末に自己株式の取得を決定し、発行済株式の9.51%を取得する予定のようです。これは明らか
にスティール・パートナーズ社を筆頭株主からおらすための方策ではないかと思われます。株式
関連をネットで検索すると、スティール・パートナーズ社がシチズン株を売っており、その資金をノー
リツに充てるなどと書かれていました。スティール・パートナーズ社は考えることがすごいですね。
株には全く興味がない当方ですが、当方の風呂釜がノーリツであり、気にかかったため、ちょっと
調べましたが、当方が知らない色々なことがあるのだと思った次第です。それと、デジタル写真機械
製造のノーリツ鋼機さんとノーリツさんは同じ会社だとばかり思っていましたが、今日全く異なった
会社であることが分かりました。ノーリツ鋼機さんごめんなさい。
今後企業の合併、統合、買収は見ものですね。
記者会見をして「明治ホールディングス株式会社」を設立し、事実上統合することが発表されました。
本日の明治製菓のホームページのニュースリリースでも「明治製菓株式会社と明治乳業株式会社
との共同持株会社設立(株式移転)による経営統合に関するお知らせ」として非常に長い発表文章が
掲載されていました。どう考えても昨日1日だけでは書き上げることができない内容です。よって、
ニュースリリースを発表するタイミングを見ていたことになります。さて、本日の株価はどのように
変化したのでしょうか?
企業統合ではありませんが、TOB(株式公開買い付け)のニュースがありました。それは、あのいろ
いろと話題に上がっている米系投資ファンドのスティール・パートナーズが、ノーリツに対し、同社の
発行済み株式の全株(金庫株を除く)を取得するため、1株1,025円での株式公開買い付け(TOB)を
提案したと発表しました。スティールは現在ノーリツの発行済み株式の18.7%(950万株)を保有する
筆頭株主だそうです。TOBを通じてノーリツ株の保有を過半数に引き上げることができれば、不採算
事業を売却して収益を向上させる業績改善策の実行に着手するようです。スティール・パートナーズ
社は筆頭株主として、赤字部門であるキッチン部門の売却をして、赤字を減らすようノーリツに提案
していたそうですが、聞き入れられなかったとのことで今回のTBOに踏み切ったようです。昨年の
決算では経常利益が前期比60%減、純利益は事故処理費用に21億円かけ、12億円のマイナスと
なったことも一因のようです。ノーリツの9/11日終値は前営業日比4円安の972円でしたが、TOBの
提案価格は5%超のプレミアムを乗せているそうです。市場は早くも反応し、お昼の時点で前日比
10%の値上がりの1,072円でした。と言うことは5%のプレミアムは意味がないことになってしまいます。
ところで、スティール・パートナーズ社というと、サッポロビールの買収も絡んでいたと思い、調べて
見ると、名の知れた大手の会社の株を大量に購入していることが分かりました。サッポロビールは
19.28%所有しており、現時点の価格では購入時よりも225億もプラスとなっています。又、日清食品
の株を18.99%持っており、その他、シチズンホールディングス12.62%、ブラザー工業11.27%、
アデランスホールディングス26%、江崎グリコ14.44%、ハウス食品7.94%、フクダ電子14.09%等
すさまじいものです。アデランスにおいては、社長の交代をさせたと記憶しています。シチズンは
8月末に自己株式の取得を決定し、発行済株式の9.51%を取得する予定のようです。これは明らか
にスティール・パートナーズ社を筆頭株主からおらすための方策ではないかと思われます。株式
関連をネットで検索すると、スティール・パートナーズ社がシチズン株を売っており、その資金をノー
リツに充てるなどと書かれていました。スティール・パートナーズ社は考えることがすごいですね。
株には全く興味がない当方ですが、当方の風呂釜がノーリツであり、気にかかったため、ちょっと
調べましたが、当方が知らない色々なことがあるのだと思った次第です。それと、デジタル写真機械
製造のノーリツ鋼機さんとノーリツさんは同じ会社だとばかり思っていましたが、今日全く異なった
会社であることが分かりました。ノーリツ鋼機さんごめんなさい。
今後企業の合併、統合、買収は見ものですね。
Posted by walt at 21:12│Comments(0)