2008年08月29日

445) 内需拡大は外国人旅行客頼みか?

ご存知のように日本の人口は今後減少していくという人口統計が出されました。そして、
高齢者が確実に増え、消費が減る、労働人口が減る、そして税収も減って国家の機能が
縮小されると言われています。自民党のとある大物議員は移民を2,000万人受け入れる
構想を持っているようであり、又、外国人介護師(インドネシア)の受け入れが始まった
ようです。そして、間違いなくやってくる消費税の引き上げ、今後いったい全体日本は
どうなっていくのでしょうか?

国内の消費の拡大には外国人観光客が日本で落としてくれるお金に頼らざるを得ないよう
な報道がこのところ目に付き始めました。8/25のテレビ東京のワールドビジネスサテライト
でも特集していました。日本人の一人当たりの年間消費額が121万円であり、外国人旅行者
の消費額の7人分を占めるそうです。人口の減少による消費の減を単純に外国人に消費して
もらおうという試算です。尚、その背景には年々増加する外国人旅行者数もあるようです。
東京の大手百貨店では中国人観光客の購買をサポートするために、中国の銀行カードが
デビットカードとして利用できるようにしたり、セブンイレブンのキャッシュコーナーでは外国の
カードでお金が引き出せるサービスを開始して取扱高が増え、賑わっているようです。
海外の旅行ガイドブックにも、セブンイレブンでお金が引き出せる事が掲載されているよう
です。同番組でも紹介していましたが、日本での国内旅行のコンテンツもさまざまな趣向を
凝らしており、日本刀で試し切りをするツアーは予約でいっぱいだそうです。

ところで、本日のフジサンケイビジネスアイにエイチ・アイ・エスの記事がありましたが
海外拠点網を増やしており、現在31カ国、78拠点出来上がった詩うです。これら、海外支店
は日本人の旅行者のサポートのみならず、現地在住の日本人や外国人向けに旅行の手配を
することにも力を入れているようです。ビーチリゾートの宿泊施設を日本向けと一緒に一括
仕入れすることにより、魅力的な料金設定ができるというメリットもがあるようです。
日本へ来る外国人旅行客は2007年度は前年比13.8%の834万人と伸びているそうです。
その外国人獲得に「HISエクスペリエンスジャパン」を設立して営業に乗り出し、日本の文化
体験ができるオプショナルツアーを販売しているようです。中でも、すしの握り体験は人気
があり、お寿司屋さんの指導のもと自分で握りそれを食べるそうです。そんなオプショナル
ツアーは我々日本人でも体験したいものですよね。日本に訪れた外国人旅行客にもっともっと
日本を知ってもらい、またお金を落としてもらうことはやはり不可欠でしょう。

静岡県でも来年の富士山静岡空港開港に向けて、官民があれやこれや策を打っていると思い
ます。日本人の感覚で、こんなことをしてもらったら嬉しいことを考えるのではなく、外国人が
何を求めているか的確なマーケティングをしてもらいたいものです。台湾から能登空港に和倉
温泉に泊まるためのチャーター便が出ているそうです。ロシアから小松空港にプライベイト
ジェットで降り立ち、割烹旅館に宿泊して1,000万円も使ってくれるお客様もいるようです。
静岡もそのようなお客様が降り立つような、ハードソフトを紹介したいものです。



Posted by walt at 00:36│Comments(0)
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