2008年07月17日

403) 上向きでも書けるボールペン

エレクトロニクスの技術は日々進歩していますので、まだまだ新しい商品が今後たくさん世の中に
出てくると思います。しかし、歴史的にも長く、生活用品の必需品になっていたり、ここまで安く
なっているのかと思うような商品は、新しい技術を利用したものは殆ど出てこないだろうと思って
いました。100円ショップで販売されている商品は、すでに特許の切れたものや、あまりにも一般化
した商品ばかりです。アイディア商品は別として、新しい商品開発は難しいのではと思っておりま
した。

例えば、こんなものが新しい商品になると思って、特許検索をすると似たようなことを考えている
人は、世の中にごろごろしており、何も新規性がないと思うばかりです。もし、単純に考えたもの
が特許性のあるものばかりだと逆な意味で心配になりますが.....
フジサンケイビジネスアイにトンボ鉛筆の「AirPress」というボールペンが紹介されていました。
誰でも何回も経験があると思いますが、ボールペンは下向きにして書かないと書けません。寝ながら
仰向けになってメモを取ろうとしても書けなくなってしまいます。これは、通常ペン先を下にした場合
ペン先のボールにインクがついて書けるのですが、上向きや横向きにするとインクが重力でボールに
つかず書けなくなるためです。こんな事は説明しなくてもわかることですよね。「上向きにしてもかける
ボールペンがあれば良いのに」と多くの人が思ったに違いありません。そういう当方も何度も思いまし
たが、では、どうすれば良いか等と考えたことはありませんでした。上向きにすれば書けないものと
あきらめていたはずです。多分貴方もその1人ではないでしょうか?

ボールペンについて調べたことはありませんでしたが、1880年代から発案され、1943年に商品化
されたそうです。戦時中のアメリカで商品化されました。それが、今では筆記用具の定番となってい
ます。シャープペンは日本で発明されたようなTVコマーシャルが今流れていたと記憶しています。
商品化されてから65年経過しましたがその家庭で勿論、いろいろな工夫がされてきたはずです。
昔はインク漏れがしましたが、現在では、100円ショップで3本100円のボールペンを購入してもインク
漏れは殆どありません。そして、今年の3月にトンボ鉛筆がノックすることでインクに加圧して、上向き
に書いても書き続けられるボールペン「AirPress」を発売したそうです。通常のボールペンより短くして
携帯性を高め、ノックした後は8時間加圧される構造にしたようです。価格は630円で高いと思う人が
多いと思いますが、年間販売目標である50万本は販売できる勢いで売れているようです。

会社では筆記用具が備品のため、このボールペンを使いたいというのは少々気が引けます。只、個人
用に使用するボールペン(当方は常にシャープペン付きボールペンを使用しています)を持っています
ので、今度文具屋さんに行ったときは、購入してみようと思います。そして、わざとらしく上向きで書い
たりするかもしれません。これ以上新しい商品は出ないだろうと思っていても、出てくるところは人間
の想像力、知恵はたいしたものだと思います。そういえば、今でも覚えていますが、中学生の頃、担任
の先生が自動車のワイパーの代わりになるものを発明したら一生食っていけると言っていました。あれ
から36年経過しましたが、いまだ昔しながらのワイパーがフロントガラスを磨いています。果たして、
当方が生きているうちに、この世紀の大発見はなされるのでしょうか?

   トンボ鉛筆のホームページより
403) 上向きでも書けるボールペン



Posted by walt at 21:15│Comments(0)
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