2008年07月16日
402) ツムラの「バスクリン」が消える?
何時の頃からか、家庭用入浴剤が入ったお風呂に入るようになりました。小さいときはオレンジ色
の粉末が何故緑色に変わるのか不思議でした。勿論今でもその種明かしは分かっていません。
ほとんどの入浴剤がオレンジ色ではないでしょうか?夏場は、爽快感のあるクール系のブルーの
入浴剤、冬は保湿効果のある白い入浴剤を使用しているかも知れませんが.....
入浴剤と言うと真っ先に思い浮かぶ商品と言ったらツムラのバスクリンではないでしょうか?そして、
花王のバブも挙げられます。又、各地の温泉入浴剤も思い浮かぶかも知れません。20年ほど前に
なりますが、東京で仕事をしていたとき、花王のバブのコマーシャルの入浴シーンに、お得意先の
仕入れ担当者が気持ちよくお風呂に入っていたものがありました。その方は、何処かの事務所に
所属している人ではなく、普通の会社員でした。知人の紹介で、たまたまコマーシャル撮影になった
と言っていましたが、CMを見たとき思わず噴出してしまいました。その花王のバブは固形ですが、
粒子の集合体であり、その粒子の中に空気が入っており、溶け出すとバブルが出て来るというもの
でバブを入れながら入浴すると発生するバブルがとても気持ちの良くさせてくれます。これを開発し、
量産するシステムを作った人に脱帽です。
この花王のバブの話ではなく、ツムラのバスクリンですが(多分入浴剤のシェアでは一番ではないで
しょうか?)昨日の7月15日、入浴剤「バスクリン」などを扱う家庭用品事業子会社「ツムラライフ
サイエンス(TLS)」を投資会社であるWISE PARTNERSに売却すると発表しました。漢方薬事業と
家庭用品事業の相乗効果が少ないと判断したとのことです。WISE PARTNERSの子会社が8月29
日付けでTLSを買収し、2009年3月期中に合併。合併後の新会社には、TLS現経営陣や従業員の
一部が自社株取得(MBO)により資本参加し、早期の株式公開を目指すとのこと。資金調達力を高
め、高品質な入浴剤の生産に特化した新工場を建設する予定だそうです。TLS株の譲渡価額は45
億5000万円で、ツムラは譲渡前にTLSから7億6500万円の配当金を受け取っており、2009年3月
期に13億円の特別利益が発生する見通しであると発表しました。入浴剤の売り上げが悪くなり、
事業を売却したわけではなさそうです。これによって「ツムラのバスクリン」はなくなると思われます。
但し、バスクリン(商標)は引き続き使用されるものと思われます。よって、我々消費者には何も影響
がなく、バスクリンを購入し、裏の表示を見てツムラではないことに気がつく程度でしょう。
家庭用品だけに限ったことではありませんが、多くの商品が商品名はそのままで製造・販売元が変わ
っていたと後で知ることが多くあります。ナース姿の女の子が描かれたメンソレータムは1974年まで
近江兄弟社が独占販売していましたが、その後現在ではロート製薬が製造・販売・商標を独占的に
保有しています。近江兄弟社は大鵬薬品の資本参加で再建し、現在「メンターム」を製造販売して
います。メンタームもメンソレータムもほぼ同じ成分と思いますがメンタームは白いようです。オリジナ
ルのメンソレータムは黄色です。もしかしたら、メンタームのほうが認知されているかも知れませんね。
歯磨き粉の赤、青。白のストライプであるアクアフレッシュは1981年にサンスターから発売されました
が現在はスミスクライン・ビーチャム製薬が製造販売元で、日本ではアース製薬を委託販売先となって
います。両社はバスクリーンのケースとは異なりますが、販売元が変わったことなど我々は聞かなけ
れば知りませんでした。
昨日、バドワイザーの売却の事を書きましたが、これから企業は企業存続を賭けて色々な手を打ち、
またM&Aも盛んになると思います。買うか買われるかの世界になるかも知れません。今以上の弱肉
強食、勝ち負け、貧富の差が大きくなることを示しているようにも感じます。バスクリーンの事は来年
からです。来年、気が向いたら箱の裏を見てみてください。何という会社の名前が載っているでしょうか?
の粉末が何故緑色に変わるのか不思議でした。勿論今でもその種明かしは分かっていません。
ほとんどの入浴剤がオレンジ色ではないでしょうか?夏場は、爽快感のあるクール系のブルーの
入浴剤、冬は保湿効果のある白い入浴剤を使用しているかも知れませんが.....
入浴剤と言うと真っ先に思い浮かぶ商品と言ったらツムラのバスクリンではないでしょうか?そして、
花王のバブも挙げられます。又、各地の温泉入浴剤も思い浮かぶかも知れません。20年ほど前に
なりますが、東京で仕事をしていたとき、花王のバブのコマーシャルの入浴シーンに、お得意先の
仕入れ担当者が気持ちよくお風呂に入っていたものがありました。その方は、何処かの事務所に
所属している人ではなく、普通の会社員でした。知人の紹介で、たまたまコマーシャル撮影になった
と言っていましたが、CMを見たとき思わず噴出してしまいました。その花王のバブは固形ですが、
粒子の集合体であり、その粒子の中に空気が入っており、溶け出すとバブルが出て来るというもの
でバブを入れながら入浴すると発生するバブルがとても気持ちの良くさせてくれます。これを開発し、
量産するシステムを作った人に脱帽です。
この花王のバブの話ではなく、ツムラのバスクリンですが(多分入浴剤のシェアでは一番ではないで
しょうか?)昨日の7月15日、入浴剤「バスクリン」などを扱う家庭用品事業子会社「ツムラライフ
サイエンス(TLS)」を投資会社であるWISE PARTNERSに売却すると発表しました。漢方薬事業と
家庭用品事業の相乗効果が少ないと判断したとのことです。WISE PARTNERSの子会社が8月29
日付けでTLSを買収し、2009年3月期中に合併。合併後の新会社には、TLS現経営陣や従業員の
一部が自社株取得(MBO)により資本参加し、早期の株式公開を目指すとのこと。資金調達力を高
め、高品質な入浴剤の生産に特化した新工場を建設する予定だそうです。TLS株の譲渡価額は45
億5000万円で、ツムラは譲渡前にTLSから7億6500万円の配当金を受け取っており、2009年3月
期に13億円の特別利益が発生する見通しであると発表しました。入浴剤の売り上げが悪くなり、
事業を売却したわけではなさそうです。これによって「ツムラのバスクリン」はなくなると思われます。
但し、バスクリン(商標)は引き続き使用されるものと思われます。よって、我々消費者には何も影響
がなく、バスクリンを購入し、裏の表示を見てツムラではないことに気がつく程度でしょう。
家庭用品だけに限ったことではありませんが、多くの商品が商品名はそのままで製造・販売元が変わ
っていたと後で知ることが多くあります。ナース姿の女の子が描かれたメンソレータムは1974年まで
近江兄弟社が独占販売していましたが、その後現在ではロート製薬が製造・販売・商標を独占的に
保有しています。近江兄弟社は大鵬薬品の資本参加で再建し、現在「メンターム」を製造販売して
います。メンタームもメンソレータムもほぼ同じ成分と思いますがメンタームは白いようです。オリジナ
ルのメンソレータムは黄色です。もしかしたら、メンタームのほうが認知されているかも知れませんね。
歯磨き粉の赤、青。白のストライプであるアクアフレッシュは1981年にサンスターから発売されました
が現在はスミスクライン・ビーチャム製薬が製造販売元で、日本ではアース製薬を委託販売先となって
います。両社はバスクリーンのケースとは異なりますが、販売元が変わったことなど我々は聞かなけ
れば知りませんでした。
昨日、バドワイザーの売却の事を書きましたが、これから企業は企業存続を賭けて色々な手を打ち、
またM&Aも盛んになると思います。買うか買われるかの世界になるかも知れません。今以上の弱肉
強食、勝ち負け、貧富の差が大きくなることを示しているようにも感じます。バスクリーンの事は来年
からです。来年、気が向いたら箱の裏を見てみてください。何という会社の名前が載っているでしょうか?
Posted by walt at 21:13│Comments(0)