2008年06月04日
360) 水を流さない男性用便器
女性の方々にはまったく馴染みの無い話ですが、現在公共の場所での男性用便器にセンサが
設置され、便器の前に立つと、水が流れ、離れると又、水が流れます。以前はボタンがついていて、
ボタンを押すと水が流れる仕組みでした。以前、中部国際空港の男性用便器には、狙い場所を
定めるプリントがしてあることを昨年夏に書きましたので、男性便器の話しは2回目ではないかと
思います。
本日の日経BPネットに「水を流さない男性用便器」の話が載っていました。大阪府を縦断する南海
電気鉄道は、3月までの1年間に18駅、73台の男性用小便器を無水に切り替えたそうです。節水
効果は年間2万2000tあり、約7万人が家庭で1日に使う水の量に匹敵。CO2排出を約12.7t削減
できる計算だそうです。南海電気鉄道はさらに導入を進めるとのことでした。水を流さないトイレと聞く
と、昔のトイレを思い浮かべてしまいます。水を流さないと不衛生のようにも感じ増すが、利用者が
多い難波駅のトイレは、驚くほどにおいがしないとのこと。においの主犯は尿自体ではなく、尿素を
微生物が分解することで発生するアンモニアのようです。無水だと微生物が繁殖しにくいため、水洗に
比べてその数は5分の1程度と少なくなるそうです。掃除は洗浄液を噴霧してペーパータオルでぬぐい
ここでも水は使わないとのこと。とても信じられない話ですが、どうも本当のようです。
この無水小便器を開発したのは、米国のファルコン・ウォーターフリー・テクノロジー社。2000年に
設立して急成長したベンチャー企業で、元米副大統領のアル・ゴア氏が社外取締役を務めることでも
知られているそうです。環境問題で一躍有名人となった元米副大統領のアル・ゴア氏、こんなところ
でも活動しているとは.....。ゴア氏は環境の問題に取り組んでいるのにも係わらず、自宅は一般家庭
の何十件分の電機を使用していると言うことで矛盾を指摘されたことでも有名です。この会社の無水
小便器は便器本体と尿が流れ込むカートリッジとで構成され、ファルコン社はカートリッジを製造し、
便器の製造は世界の衛生陶器メーカー13社に委託しており、販売台数は28カ国で累積10万台を
超えるそうです。慢性的な水不足に悩む米カリフォルニア州では一部の自治体が無水小便器への切り
替えに全額を補助しており、州内の男性用小便器の販売台数の6割を同社の製品が占めるそうです。
又、島国で淡水が貴重なフィリピンでは販売シェアは9割に達しているということですので驚きです。
便器の素材は水洗と同じですが、自動洗浄のセンサーや給水バルブが不要なので、価格は水洗の
半分の約10万円。運用コストも劇的に下がり、ファルコン社の試算では、混雑した駅の水洗小便器
( 1回2L×500回/日と仮定)を15年使うと、約440万円かかるそうです。これに対して無水は
約110万円(55%がカートリッジ代)で、排水管清掃も不要になる(10万円×3回)と試算をして
います。日本では、2003年に省電舎が代理店になり、400台程度を販売してきたとのことです。
大阪の方であれば、出張で何度となく大阪へ行っている人であれば、すでに知っていることだと思い
ます。とても信じがたいことですが、無臭であり、節水効果もあり、コストも安いと言うことであれば
もっと全国的に広まって良いものと思うのですが、拡大しない理由がどこかに隠れているのでしょうか?
いつか大阪に行く機会が在れば、必ず南海電気鉄道の難波駅に行って体験してみようと思っていま
す。しかし水洗ではないトイレのあのすさまじい匂いが記憶にありますので、息を止めて入り徐々に
呼吸するかも知れません。
世の中理屈ではなく、決めつけてしまった情報がもしかしたら多くあるかも知れません。我々の常識が
非常識であり、非常識と思っていたことが常識と言う例もありますので、疑ってかからず、素直に自分
で体験して判断しなければなりませんね。
設置され、便器の前に立つと、水が流れ、離れると又、水が流れます。以前はボタンがついていて、
ボタンを押すと水が流れる仕組みでした。以前、中部国際空港の男性用便器には、狙い場所を
定めるプリントがしてあることを昨年夏に書きましたので、男性便器の話しは2回目ではないかと
思います。
本日の日経BPネットに「水を流さない男性用便器」の話が載っていました。大阪府を縦断する南海
電気鉄道は、3月までの1年間に18駅、73台の男性用小便器を無水に切り替えたそうです。節水
効果は年間2万2000tあり、約7万人が家庭で1日に使う水の量に匹敵。CO2排出を約12.7t削減
できる計算だそうです。南海電気鉄道はさらに導入を進めるとのことでした。水を流さないトイレと聞く
と、昔のトイレを思い浮かべてしまいます。水を流さないと不衛生のようにも感じ増すが、利用者が
多い難波駅のトイレは、驚くほどにおいがしないとのこと。においの主犯は尿自体ではなく、尿素を
微生物が分解することで発生するアンモニアのようです。無水だと微生物が繁殖しにくいため、水洗に
比べてその数は5分の1程度と少なくなるそうです。掃除は洗浄液を噴霧してペーパータオルでぬぐい
ここでも水は使わないとのこと。とても信じられない話ですが、どうも本当のようです。
この無水小便器を開発したのは、米国のファルコン・ウォーターフリー・テクノロジー社。2000年に
設立して急成長したベンチャー企業で、元米副大統領のアル・ゴア氏が社外取締役を務めることでも
知られているそうです。環境問題で一躍有名人となった元米副大統領のアル・ゴア氏、こんなところ
でも活動しているとは.....。ゴア氏は環境の問題に取り組んでいるのにも係わらず、自宅は一般家庭
の何十件分の電機を使用していると言うことで矛盾を指摘されたことでも有名です。この会社の無水
小便器は便器本体と尿が流れ込むカートリッジとで構成され、ファルコン社はカートリッジを製造し、
便器の製造は世界の衛生陶器メーカー13社に委託しており、販売台数は28カ国で累積10万台を
超えるそうです。慢性的な水不足に悩む米カリフォルニア州では一部の自治体が無水小便器への切り
替えに全額を補助しており、州内の男性用小便器の販売台数の6割を同社の製品が占めるそうです。
又、島国で淡水が貴重なフィリピンでは販売シェアは9割に達しているということですので驚きです。
便器の素材は水洗と同じですが、自動洗浄のセンサーや給水バルブが不要なので、価格は水洗の
半分の約10万円。運用コストも劇的に下がり、ファルコン社の試算では、混雑した駅の水洗小便器
( 1回2L×500回/日と仮定)を15年使うと、約440万円かかるそうです。これに対して無水は
約110万円(55%がカートリッジ代)で、排水管清掃も不要になる(10万円×3回)と試算をして
います。日本では、2003年に省電舎が代理店になり、400台程度を販売してきたとのことです。
大阪の方であれば、出張で何度となく大阪へ行っている人であれば、すでに知っていることだと思い
ます。とても信じがたいことですが、無臭であり、節水効果もあり、コストも安いと言うことであれば
もっと全国的に広まって良いものと思うのですが、拡大しない理由がどこかに隠れているのでしょうか?
いつか大阪に行く機会が在れば、必ず南海電気鉄道の難波駅に行って体験してみようと思っていま
す。しかし水洗ではないトイレのあのすさまじい匂いが記憶にありますので、息を止めて入り徐々に
呼吸するかも知れません。
世の中理屈ではなく、決めつけてしまった情報がもしかしたら多くあるかも知れません。我々の常識が
非常識であり、非常識と思っていたことが常識と言う例もありますので、疑ってかからず、素直に自分
で体験して判断しなければなりませんね。
Posted by walt at 21:37│Comments(0)