2010年07月25日

1013) 夏の風物詩 -夕立がない-

このところ人と会うたびに発せられる挨拶が「暑いですね」となっていると思いますが如何でしょうか?その言葉しか言い表せない日々が続いていることは事実です。3月末に霜があり、静岡の平地部のお茶農家は大打撃を受けました。そして、梅雨になったかどうかわからないうち梅雨入りとなり、各地でゲリラ豪雨となって被害をもたらせました。そして、いつの間にか梅雨が明け暑い日が続いています。今年は冷夏かもしれないと4月頃思いましたが、予想を反し暑い夏に突入しました。朝のニュースでフジテレビのアナウンサーが「まだまだ暑い日が続きます」とコメントしていましたが、これからが夏本番、9月頃であればこの表現も良いのでしょうが、ちょっと不適切な表現ではないかと思ったのは当方だけでしょうか?又、先日ニュース番組で世界の気象に関して伝えていましたが、北半球では猛暑となっている地域が多く、又、南半球では、局地的な寒波が来て家畜が死んでしまう程の状況のようです。どうも偏西風の通り方が影響しているそうですが、それだけの原因ではなさそうですね。

ご存知のことと思いますが、日本では夏の暑さの表現として「夏日」「真夏日」「猛暑日」と呼んでいます。「夏日」は日最高気温が25℃以上の日の事を言い、「真夏日」は30℃以上の日、そして「猛暑日」は35℃以上の日をさしています。「猛暑日」に関しては2007年4月に報用語改正によって正式に定義づけされたようです。やはり以前はこんなに暑くなかったと思うのですが....ちなみに、夜間の最低気温が25℃以上のことを「熱帯夜」と呼びますね。現在ではほとんど使われない表現ですが、最低気温が20℃以上のことを「真夏夜」と呼ぶそうです。使われないと言うことは、ほぼ毎日が20℃以上の夜であることではないでしょうか?

真夏の特徴というと雷を伴った「夕立」がありますが、このところ「夕立」がありません。もしかしたら、ここ何年もないかもしれません。それ程記憶がないので、「夕立」が死後になっているかもしれません。急に空が暗くなり激しい雨が降ります。30分もすれば止むことを知っていますので、軒下に身を寄せて止むのを待ちました。雨宿りをしました。ひと雨降ることで乾いた空気が湿り、又、体感温度が下がったものです。夕立は午前中からの日射により地表面の空気が暖められて上昇気流を生じ、水蒸気の凝結によって積乱雲を形成して降雨をもたらすものです。積乱雲はあの入道雲です。夕立がないことは積乱雲が発生しない事。すなわち入道雲が発生しないことを意味します。そういえば、入道雲を見ることも減ったように思います。これ程日中の強い日射があり地表が暖められるのに入道雲ができないということは、何が原因なのでしょうか?入道雲は上昇気流、上空と地表付近の大きな気温差、高温多湿の空気の3つの条件が揃うと、大気が不安定になり発生するそうですが、上空と地表付近の大きな気温差があまりないのが原因なのかもしれないと当方は推測しています。

夕立は「夏の風物詩」とも言われています。その他にも夏の風物詩となるものがあると思いますが、忘れかけているものもあるように思います。世の中の変化とともに忘れられたもの、自然現象がなくなり忘られたものもあるでしょう。日本は昔から四季があり、四季それぞれを楽しんできました。文化的影響も多大です。そんな日本失うことなく何とか継続させたいものですね。





Posted by walt at 23:12│Comments(0)
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